11/3のコンサートで演奏する予定の楽曲をご紹介します。
※FacebookとInstagramにて定期更新しているシリーズ企画です。
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前回ご紹介した うたがたり《安寿と厨子王》 についての追記です。
前回の記事はコチラ
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うたがたり《安寿と厨子王》
※以下、漢字などの表記ゆれは出典に由来しています。
安寿と厨子王の物語は、古くは中世の説経節に見られ、古典芸能や芝居の題材として様々な表現媒体で語り継がれてきました。
また、直江津の浜の近くにある「琴平神社」には、「安寿姫と厨子王丸の供養塔」が建てられているので、この話が上越ゆかり(直江津ゆかり)であることをご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
大まかなストーリーは、人買いに騙され生き別れとなった母子の悲劇的な話。
(...と一言で簡単にまとめてしまっていいものだろうか)
この話をもとに、北原白秋は童謡雑誌『赤い鳥』にて、ひとつの連作詩を発表します(1924年)。
ある資料によると、この時期白秋は森鴎外と親交があったそうで、小説『山椒大夫』から着想を得たのでは、と書かれていました。
詩に寄せた文章「解」では、森鴎外の小説に沿った内容が端的に書かれているので、その説(森鴎外→北原白秋)にも頷けます。
※この「解」は物語のあらすじとして読める文章だったので、公演で配布する資料に掲載する予定です。
そして、その白秋の詩「山椒太夫その一/安寿と厨子王」「山椒太夫その二/雀追ひ」のうちの後者に、山田耕筰が二度にわたり曲をつけました(1924年・1927年)。
1924年版はソプラノ向けの声楽曲として、1927年版は童謡として(《童謡百曲集》の一曲)書かれています。
もう少し詳しく説明すると、1924年版は、母子が送った壮絶な半生や佐渡の荒波を感じさせる、重厚感あるピアノの音が印象的です。歌の旋律とピアノの音で、物語の一場面を絵画的に表現した、とも言えそうな一曲です。
一方の1927年版は、あくまでも母が口にした「詞」に節をつけた、というシンプルな装いの一曲。完全なる有節歌曲(1~4番まですべて同じ旋律)で、野良作業の片手間に何とはなしにつぶやいた、という感じにも受け取れそうです。
これらの楽譜や文章(テキスト)を独自に再編集し、「うたがたり」として初披露します。
歌ったり、語ったり、鍵盤ハーモニカを吹いたり(...あ)、いろいろします。
普段のソロコンサート、リサイタルではまずやらないだろう演出が盛りだくさんです(笑)
昨年演奏した音源なので、今と演奏の解釈がちょっと違う部分もありますが...。
参考までに。
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◇山田耕筰「すずめ追い」(1927年版)
・ライオン像の館にて
・字幕つき
※ご予約状況について※
第①部(14:00~)より第②部(16:30~)の方が、お席に余裕があります。
だんだんと日が近づいてきましたので、ご予約の方はぜひお早めにお問合せください。
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うたがたりコンサートvol.1
うたのは ことのは
2021年11月3日(水)㊗️
◆第1部 14:00~15:00
◆第2部 16:30~17:30
(約1時間/同日2回公演)
高田まちかど交流館 ホール(旧第四銀行高田支店)
各部2,000円(35名限定)※要予約
ピアノ 丸田芙美子
◆お申し込み方法◆
ご予約または出演者から直接購入
①お電話(チラシ記載)
②メール(チラシ記載)
③専用フォーム https://chiharu-rosina.jimdo.com/schedules/ticket/
④出演者から直接
こちらもぜひご視聴ください。
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新潟県文化祭2021公募動画
◇動画
https://www.youtube.com/watch?v=9ABf63ngRGo
◇応援金(寄附)
https://n-bunka-donate.jp/artists/3584/