最近のコンサートで気になること。
音。
演奏以外の「音」が気になる場面、最近やたらと多くなってきた気がします。
たとえば、携帯電話やスマホの電子音。
たとえば、キーホルダーの鈴の音。
たとえば、隣のお友達との話し声。
以前、歌のコンサートを聴きに行ったとき、隣のご婦人が一緒に歌ってしまう場面に出くわしたこともあります(笑)
コンサートの趣旨や会場の雰囲気に左右されることもありますが、基本的に、主催者や出演者から「一緒に歌いませんか?」と誘われるまでは、静かに聴くべきと考えています。それがどんなジャンルであっても、コンサート会場で開かれる公演でのマナーです。
ところが、クラシック色が強かろうが弱かろうが、鳴ってしまうものは鳴ってしまう。喋りたい人は喋ってしまう。
それをどのように注意喚起しようか...主催者側に立った時の、最近の悩みどころでした。
そこで、今回のコンサート(8/11)では、こんなチラシを一枚お配りしました。
「コンサートを気持ちよく鑑賞していただくために」
・ホール内の飲食禁止
・撮影・録音の禁止
・その音実はけっこう響きます
あまり押しつけがましくなく、でも伝えたいことは伝えて、守っていただきたいことは理由も併記して。
その匙加減が難しかったのですが、オノマトペ表現はとてもご好評いただきました。
(県内のコンサートで使いたいという稀有な方がいらっしゃいましたらご連絡ください)←いるのかな
よくよく考えてみれば、誰にでも「初めてのコンサート」があります。
チケットってどこで買えるの?
ホールの入り口は?
出演者にプレゼントを渡してもいいの?
いつ拍手すればいいの?
コンサート中はどうして喋ってはいけないの?
常連さんにとっては「当たり前」のことも、初めての人にとってはすべてが未知のはず。
私だって、スポーツ観戦に誘われたらきっとオタオタします(笑)
それこそ、「え?チケットいるの?」と聞いてしまうかもしれません(汗)
以前あるコンサートで、「演奏中に電子音を鳴らしてしまった方は、ステージにあがって一曲歌っていただきます」というアナウンスが流れました。
スタッフのアドリブだったそうですが、会場はドッと湧きあがり、電子音が鳴ることはもちろんありませんでした。注意事項をくり返すよりは印象が柔らかく、記憶に残りやすいのはさすがだなと思いました。
アナウンスの内容一つとっても、コンサートの演出に含まれるのだな、と考えさせられた一件です。