フォントが気になるシリーズ②(笑)
12月に発売されたシリーズ第5弾。
祖父の遺した印刷工場「三日月堂」を引き継いだ弓子を主人公とした、オムニバス短編小説。活版印刷で何かを作るに至る過程、そのお客さんの心情や人間関係が丁寧に描かれた作品です。
町工場とそれを取り巻く環境…主人公弓子が同年代であるためか、かなり感情移入して読んでしまいます。たまに気を抜くと、外に出られない顔になることもしばしば。電車と喫茶店には持ち込めない本です(汗)
さて、今回のストーリーには印刷する紙のサイズについての描写があるのですが、これ、「A」は全角で「4」は半角にみえます。
きっと、横書きタイプなら気にならないんだろな。縦書きの文章でアラビア数字を見かけないせいか、ほんの少しオシャレにも感じるこのフォントが気になってしまいました。
「4」の縦横比が独特。縦横比がオシャレ。
ちびちび読んでいた一冊がようやく終わったので、年明け早々に買った第6弾を開くことができます。
嬉しいような、ちょっと寂しいような。
(追記)
SNSでこの記事を事前投稿したところ、出版関係のお仕事をされている方から「このフォントでは?」と教えていただきました。
Goudy Old Style | DAYLIGHT FONTS
英字がぷっくり横長タイプのフォント。
上品かつやわらかい印象のフォントですね。
「フォントかるた」で遊べるほどの知識がほしい。