久しぶりに、抒情歌講座の投稿を。
7月初回の講座では、童謡「たなばたさま」に出てくる言葉から、どんな七夕飾りを描いた歌なのか探ってみました。
「笹の葉さらさら/のきば(軒端)にゆれる」
「ごしき(五色)の短冊/わたしが書いた」
幼い頃は意味も分からず歌っていた歌詞も、一つ一つ読み解いていくと奥深い一曲に様変わりします。
今回は「五色」を取り上げて、まずはそれぞれイメージする五色を挙げてもらいました。
「赤でしょ、白でしょ、そして黄色、あとは...」といった具合に、皆さん2~3色は揃うようです。なんとなく、色映えしそうな(花の色でよく見かけそうな)色を選んでいる方が多いように感じました。
赤白黄、と続くのは、もしかしたら「チューリップ」の影響でしょうか。このあたりも興味深いところです。
さて、「五色」の話でした。
一説によると、「五色の短冊」は七夕行事のルーツである中国の「五行」に由来するとか。
そのあたりを紹介すると「あぁ!」とすぐさま納得する方もいて、その教養の深さに感服です。
さすがに黒は…という事情もあってか、近年では「たくさんの色」という解釈で、色とりどりの飾り付けをするのが一般的になった...と手元の資料に書かれていました。
ここはひとつ、歴史を紐解いて「五色」の飾りにこだわるのも面白そうです。
写真の七夕飾りは、高田城址公園オーレンプラザのエントランスにて。
折り紙の得意な職員さんがいらっしゃるのか、館内では季節ごとに大作が飾られています。
さりげなくジブリキャラが紛れていて可愛かったです。