11月もそろそろ終わり。今年も、残すところ約1か月となりました。
一年を振り返る時期になると、いろいろ(いつも以上に)真面目なことを考え、考えあぐねてしまいます。
ここ最近考えていたことを、備忘録としてまとめてみました。
地方で音楽活動を続けていくということは、「ニーズの開拓」をし続けていくことだと思います。
フリーランス(個人事業主)として音楽活動を始めたころは、「ニーズ」を探し求めながら毎日を過ごしていました。必ずあると信じて、地域に眠る「ニーズ」を掘り起こそうと躍起になってもいました。
あるとき、「ないものはない」と悟ったんですよね。。。
地域の合唱祭には30を超える団体が集結するし、春や秋には合唱団主催のコンサートがたくさん開かれています。合唱人口が多い=歌が好きな人が多い=歌のコンサートや講座も盛り上がるはず、と考えていました。
ところが、そうはいかないのが現実でした。
合唱団に所属する人は、この団でなければ、という何かしらの強い想いを抱いています。指導者へのリスペクトだったり、団そのものへのリスペクトだったり、コミュニティとしての居心地のよさだったり。
「歌うのが好き」以上に、「この団で歌うのが好き」という想いがあるのだと思います。だから、安直に「合唱人口」=「自主企画イベントに興味をもってくれる人」と捉えることはできないのだと思い至りました。
今所属している団体の活動が充実していて楽しくて、日々の暮らしに「音楽」という潤いがある。そんな人にとっては、よその企画(たとえば私の自主企画イベント)なんてあってもなくても困らないのです。
それじゃあ、私の自主企画を「ないと困るもの」とまでいかなくても「あると嬉しいもの」に格上げするにはどうすればいいのだろう。
あると思っていたニーズがニーズではなかった場合、どうやって新たなニーズを探せばいいのだろう。
探せばニーズはあるのかな。ないかもしれない。たぶん、ない。
ないのなら、作り出してしまえっ!
そうして試験的に企画・開催したのが、昨年の「大人のための抒情歌教室」「中森千春独演会!」でした。
chiharu-rosina.hatenadiary.com
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私の住んでいる上越は直江津に、歌の好きな方はどのくらいいるのだろう。歌いたい人、歌を聴きたい人は、どのくらいいるのだろう。どのようなニーズがあるのだろう。
そんな「市場調査」を兼ねての開催でした。ニーズの開拓前調査(プレ開拓)ですね。ぶっちゃけ、赤にも黒にもならない実験的企画です。
定期的に開催することで、いつも参加するリピーターと、ふらりと立ち寄った一見さんと、後にリピーターになった元・一見さん、がそれぞれ一定数いることが分かりました。
この経験をもとに開催したのが、今年のイベント。
「大人のための抒情歌講座2018」「抒情歌でボイトレ」そして抒情歌のコンサート(2回開催)。
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今年は、もともとあるニーズに注目するのではなく、私が提供できることをもとにニーズを作り出す、という意識で進めてきました。
おかげさまで、講座やイベントでのご縁から、新潟日報カルチャースクールで講座をもつこともできました。
定着してきた部分を大切にしながら、来年はまたリニューアルした「何か」を生み出していきたいと考えています。
今あるものに固執せず、そこから新しいものを。
ないものをあるものにする。軌道にのるまでがなんとも難しいのですが、へこたれずに突っ走っていこうと思います。
→続く