先日、無性に弾きたくなってヘンレ版の重たい楽譜を引っ張り出しました。
ベートーヴェン作曲
ピアノソナタ第6番第1楽章
この楽譜の2段目最後のフレーズがどうしても弾きたくて、18小節目頭までずっとエンドレスで練習してました。
ちなみにこのあとは指がもつれて弾けません。
初期の作品大好き。
特徴的なリズムのくり返しや、密集和音の連続や、属七和音や減七和音の存在感...。
弾くのも聴くのも、弾いたつもりで楽譜を眺めるのも、どれもこれも楽しいです。
2時間くらい弾きこんだら頭がすっきりしてきたので、受験で弾いた第21番から第1主題だけを、これまたエンドレスで練習。
このあとはこれまた指がもつれて弾けません。
これは私自身すっかり忘れている経歴なんですけど、実はピアノ専攻だった時期があります。
高校3年間と、大学受験と、入学後しばらくの間。
どうしてピアノ専攻として過ごすことができたのか、さっぱりわかりません。
↑
マスタークラスを受けたときにいただいたサイン。
↑
ヘンレ版の表紙デザインが違うことを、所有20年目にしてようやく気付きました。
とにかくこのフレーズだけどうにかこうにか弾けるようになろう、と決めてピアノに向かい、30分くらい集中してみると、無心になれます。
余計なことを考えることもなく、心のざわめきも静かになってくれて、五線の中の世界に浸ることができます。
そうすると、今度は無性に歌いたくなります。
ピアノを弾くことが、今の私のメンタルスイッチのようです。