出勤前に、戸野目の雁木通りに立ち寄って「くらしのシルエット展」へうかがいました。
写真の加工と展示方法が町屋の空間に馴染んでいて、そこかしこから「手仕事」のぬくもりを感じました。
ぐるっと一巡する中で、障子戸のこちら側とあちら側が展示エリアになっているところがあるのですが、あちら側からモソモソ話し声が聞こえてくるのが面白かったです。
これがいい感じに角のとれた(つまり何を喋ってるのか聞き取りにくい)声だったので、町屋の雰囲気も相まって座敷童子でもいるのかと一瞬疑ってしまいました。
古民家や古道具の「声」が聞こえる、という男子学生が主人公の小説を読んでいるせいか、(あれ、私にも家の声が聞こえてしまった!)と思ってしまったのはここだけの話。
くらしの中の一場面を切り抜いた思い思いの写真がたくさん展示されていることから、そこに居合わせた人の数以上に「人」を感じる空間でもありました。
皆さん静かに鑑賞しているのに(話すにしても、その場でボソボソしゃべる程度)、町屋の中がとても賑やかに感じました。
大げさな表現かもしれませんが、「建物が生きている」ということなのかな、と思いました。
こういうイベント、好きだな。
またあちこち出かけてみます。
イベントの詳細はこちらから。
ソーシャルなんとか|くらしのシルエット展|2021.9.18-23|池田なつき|note