オケの公演を聴くのは久しぶり。タイピングで予測変換がなかなか出てこないくらいには、久しぶりでした。(注:タイトル)
オケ特有のザンッという響きは、聴いていてただただ気持ちがいい。
開催に向けて試行錯誤されることもあったことと思いますが、出演者として、また会場スタッフとして、皆さん楽しそうに生き生きとされていたのが印象的でした。
上越文化会館の赤シートも久しぶり。
感染対策を徹底するための気配りが会場のあちこちにありました。
諸般の事情により弦楽器が少ない旨が挨拶文にも書かれていましたが、人数が少ない分、各楽器の輪郭がはっきりくっきり聞き取りやすくて新鮮でした。
特に、ベートーヴェンはその明瞭なサウンドが心地よかったです。
弦が多いときのヌンッという柔らかな響きも恋しいけれど、私はどちらも好き。
フランスものとかベートーヴェンとか歌いたくなるプログラムでした。
ちなみに今回のアンコールは、弦セクションのみで「G線上のアリア」でした。
まじまじと眺めていると、何やらコントラバスの奏法が違うような...ピッチカートとアルコと、二手に分かれての演奏をされていました。
あとで弦楽器に詳しい生徒さんに尋ねたところ、発音の種類(というような言い回しだったけれど、もう少し具体的で的確な言葉を使っていた)を変えるために、あえて一部の奏者が違う弾き方をするのだとか。
また、作品のよっては、合唱でいうところの「カンニングブレス」のような技法(?)として、弓の返すタイミングをずらす、という奏法があるのだそう。ただし、「弓の動きがあっていなかった」という感想をいただくこともあると明かしてくれました。
現在、レッスンの生徒さんはピアノのほかに金管、木管、弦楽器と、様々な楽器を経験されている方が多くいるため、よく他ジャンルの話を聞く機会があります。
レッスンの中で、普段接することのないジャンルについて知れるのは嬉しいです。
今度オーケストラを聴くときは、また違った視点で楽しめそうです。