メゾソプラノ中森千春~うた日記~

ドイツ音楽と日本抒情歌が大好きな中森千春のつれづれ日記♪

秋のデュオコンサートによせて

連作歌曲集《女の愛と生涯》は、私が原調のまま歌える数少ない作品。
原調演奏至上主義(?)というわけではありませんが、普段移調演奏が多い身としては、原調演奏はなんだか嬉しくなります。


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そんな作品、シューマンの連作歌曲集《女の愛と生涯》を演奏する秋のコンサートに向けて、久しぶりに修論を取り出して読んでます。

レーヴェ《女の愛》とシューマン《女の愛と生涯》の比較研究
~作曲家による詩の読み方に焦点を当てて~

もっとシンプルに書けそうなものを、わざと小難しく書いているような印象もありますが(汗)
これが、なかなか内容が入ってこないんだな~...
一応、当時の思考回路は覚えていますが、韻律論関係の専門用語を半分くらい忘れていて、脳みそが悲鳴を上げています。
それでも、時間が経つことで新しい発見や解釈が生まれることが面白く、楽譜を眺めたり詩を読んだりするのも楽しい作業です。



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森千春&本間優おしゃべりコンサート@上越
2016年10月16日(日)14時開演
上越文化会館 中ホール


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森千春&本間優デュオリサイタル@新潟
2016年11月3日(木祝)14時開演
新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあ スタジオA



上越と新潟では、それぞれベートーヴェンシューマンの歌曲をいくつか演奏します。
代表作品が中心のベタな(?)プログラムではありますが、演奏頻度が高くない曲も混ぜてますので(笑)、楽しんでいただけると思います。
ちなみに二つの公演は演出上プログラムの並びが違うので、今回はそれぞれ別の調性で歌う曲もあります。
調性や音域によって印象が変わるのを、あえて利用してみました。
こんな注文を快く引き受けてくれたパートナー本間優さんには、ただただ感謝です♡

ちょっと趣旨が異なりますので、両方聴き比べてみるのも面白いと思います。
皆様ぜひお越しください。