メゾソプラノ中森千春~うた日記~

ドイツ音楽と日本抒情歌が大好きな中森千春のつれづれ日記♪

野村萬斎「敦」

少し前の話になりますが、6/27(土)に野村萬斎「敦」を観てきました。
国語の教材研究としてDVDを購入、視聴したのが2年前のこと。いつかライブで鑑賞したいなぁ...と思っていたところ、テレビで「新潟公演」なんて宣伝してるじゃないですか!こりゃ観るしかないと、この日は一日予定を入れずに待ち構えていました。

前半は「山月記」を、後半は「名人伝」をモデルにしたもので、能や狂言の表現要素を織り交ぜた舞台作品です。

個人的には、真後ろに座っていたカップルの"批判的"な感想が興味深く、休憩時間にパンフレットを読みながら聞き耳をたててしまいました(笑)
察するに、彼らはいわゆる”お芝居”をイメージしていたようで、言葉を濁しながら感想を語り合っていました。

写真の縦長グレーの冊子は、ロビーで購入したパンフレット(1,000円)。
皆さんも上演してみてね、という趣旨で、脚本がすべて掲載されています。
もちろん、舞台で引用されている中島敦作品の出展も脚注として明記されているので、中島敦作品をやや横断的に把握することができます。
これはいい買い物でした♪
どの演出で古典的手法を用いていて、どの演出で斬新なアプローチを試みているのか、という話も掲載されていたので、とても勉強になりました。

こういう体験をすると、能・狂言をもっと勉強しておけばよかったなぁと思います。
これから、でもいいか。

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