メゾソプラノ中森千春~うた日記~

ドイツ音楽と日本抒情歌が大好きな中森千春のつれづれ日記♪

合唱団の紹介

様々な対策をとりながら、少しずつ練習を再開した合唱団。

上越市内外のあちこちで指導者として定例練習に携わっていますが、まだまだ練習の成果を発表できるイベント開催は難しいところです。

地域の合唱祭も、団主催の定期演奏会も、ことごとく中止または延期。

もちろん決定されたことには納得していますが、日頃の活動へのモチベーションをどうやって高めていけるか...前に立たせていただく身として、これまで以上に考えるようになりました。

 

いつもなら、演奏会情報をご案内することで団体紹介を兼ねているところもありましたが、それもしばらくご無沙汰状態です。

練習の一場面を紹介することで、間接的に団の雰囲気をお伝えできたら、私の考え方をお伝えできたら、と思い、不定期で練習中の曲を紹介していきたいと思います。

 

まずは、柏崎市で活動している女声合唱団コーロ・カンタービレの練習曲から。

7月に定期演奏会を予定していましたが、今年は中止となりました。

練習を再開できてからは、ひとまず演奏会のプログラムを順に仕上げていこうと、1回あたりの時間を短くしながらも集中して練習に取り組んでいます。

 

二部合唱のための6つのソング
『うたうたう』
(宮本益光詩・信長貴富曲)


この作品は「歌をうたうこと」が様々な視点で語られていて、どの詩もやさしく美しい言葉で紡がれていながら、語り手(書き手)の「歌」に対する覚悟のようなものが見え隠れしています。

選曲したのは一年前なので「今だからこそ歌う曲」として練習しているわけではないのですが、それでも練習中は熱くこみ上げてくるものがあります。


各詩に付けられた音楽がこれまた美しく生き生きとしていて、詩と音楽の融合を味わうのがとても楽しい作品。

とくに5曲目「たとえば君が歌うのも」には鍵盤ハーモニカ(etc.)のソロ部分があり、こちらの団体の定期演奏会ではフルート奏者を招いての共演を企画していました。

練習自体がなかなかいつも通りとはいかない中、少しでも楽しい時間(音楽を楽しめる時間)が増やせたらと思い、先日は指揮をしながら鍵盤ハーモニカのパートを吹いて(弾いて)みました。

大きいサイズの楽器だったこともあって、そこそこ肺活量が必要でしたが、練習日までの奏法研究が楽しかったです。

…ということで、いちばん楽しんでしまったのは私かもしれません(汗)


いつかどこかで演奏できることを祈りつつも、今は定例練習が続けられること自体に感謝です。

 

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