メゾソプラノ中森千春~うた日記~

ドイツ音楽と日本抒情歌が大好きな中森千春のつれづれ日記♪

すずめなけなけもう日は暮れた

直江津図書館で「山田耕筰全集」の一部を借りてきました。

ある方のSNS投稿で作品の存在は知っていたのですが、実際に譜面を見るのは初めての歌曲。

 

「すずめ追い」
北原白秋作詞・山田耕筰作曲

 

安寿と厨子王」の伝承をもとにした詩に曲がつけられています。

同じ作曲家が同じ詩から2曲作っていて、それぞれの比較がとても面白い。

この写真はその片方なのですが、…音域的に、歌うなら移調して下げようと思ったんです。

作品の美しさを損ねないのであれば。

でもね…難しいかな。

物理的に下げられない。

 

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この鍵盤を使いたかったのでしょうね。

 

北原白秋山田耕筰佐渡新潟県

といえば、有名な童謡が「砂山」です。

あちらもこちらも「すずめ」。

北原白秋の詩集をめくりたくなります。

先日、YouTubeチャンネル「つむぎミュージック」の企画に参加させていただきました。

 

上越妙高 糸 リレー演奏 vol.6

www.youtube.com

 

ヴァイオリニスト牧田由起さんと、そのお友達の皆さんとの間で生まれた「糸リレー」の企画。上越妙高地域の様々な場所で撮影されているので、「ご当地感」があるのも魅力のひとつです。

よくあるバトンリレー企画とちょっと違うのは、1→1の受け渡しではなくて、一人が複数のアーティストに繋いだり、お仲間を誘って投稿したり、飛び入りで参加したり、企画趣旨に賛同したプレイヤーがいろんな経緯で集まっているところ。

その自由な感じが「自然」でいいなぁと思いました。

企画の趣旨に賛同するとともに、その雰囲気もすてきだなと感じたのです。

ぜひ順番にご視聴ください。

 

つむぎミュージック - YouTube

 

上越地域では、公民館の市民利用は再開されたものの、やはり歌唱利用はグレーゾーンのところが多くて、公共の場で思う存分歌える日はまだまだ遠いみたいです。

市内の施設(スタジオ)は防音上窓のない部屋が多いので、近隣エリアより対応を厳しくしているのは理解しています。

「日常」まで、あと少しかな。

その「少し」が遠く感じもするわけですが。

どこかのスタジオを借りて…公民館とか…カルチャースクールとか…と巡らせて考えてみましたが、自分自身が「おうち時間」の過ごし方と向き合うきっかけになればと思い、シンプルに「おうち時間で弾き歌い」のスタイルを選びました。

 

何の気構えもなく、何の不安もなく、みんなで集まって好きなことができる。

その「当たり前」が、とても貴重で大切なものだと実感しています。

ハーブガーデンになる予定のセージ

庭のセージが、ものすごい勢いで成長しています。

強剪定したり植え替えたりしてるのに、今年は特に、春のぐんぐんにょきにょきが凄まじいです。

 

セージを植えると病気にならないとか、長生きしたければ春にセージを食べるべしとか、セージにまつわる諺はあちこちの国にあるそうです。

ハーブとしての効用はもちろんのことですが、おそらくこの「ぐんぐんにょきにょき」の成長力にも由来するのではないでしょうか。

 

まだまだ、人前で歌うとか合唱練習するとかそんなの「トンデモナイ」という日々が続きますが、とにかく心身の健康維持だけは気をつけたいと思います。

セージ茶、ちょっと癖があるけど結構好きです。

 

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「ハーブガーデン」「キッチンガーデン」という言葉に惹かれて、玄関先にいろいろハーブを植えて育てています。

蕾が開き始めたものも増えてきて彩り豊かなのですが...気をつけないとお隣さんやお向かいさんがフレームインしてしまうので、なかなか撮影が難しいです。

花が咲いたら、順番にアップしてみたいと思います。

ちょっとそこまで

ジブリ映画『となりのトトロ』の序盤で、メイちゃんが言いますよね。

「ちょっとそこまで」

ちょっと背伸びしたいお年頃の、可愛らしい様子がこの一言に詰め込まれている気がします。

「ちょっとそこまで」

結構、好きな言葉です。

 

さて、毎日が日曜日のような暮らしも1か月以上続くと、なかなか曜日感覚が乏しくて困ってしまいます。

我が家は、家庭内のライフスタイルの都合上、水曜日は大体がカレー。

夜のレッスンがなくても、夜の合唱練習がなくても、これは守ってます。

カレー、美味しいです。好きです。

最近は鯖缶(水煮)を入れて煮込んだレシピがお気に入りです。

 

カレーがあることで水曜日前後は認識できますが、何の予定もない週末は、それこそ何にも覚えようがなくて困ります。

音楽系のテレビ番組で毎週欠かさず見ているものが大体週末なので、曜日感覚が乏しいと...見るのを(録画するのも)忘れてしまうんです。

 

そんな理由と、健康上の理由を掛け合わせて、土日の朝は近所を散歩することにしました。

ただし、雨の日と寝坊した日はお休みです(笑)

人気のなさそうなところを選んでいますが、先日は2kmほど離れたところにある大きな神社まで足をのばしてみました。

お目当ては、これ。

 

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藤棚の下で一休みしたかったのですが、蜂がぶんぶん賑やかだったので諦めました。

それにしても、立派な藤棚でした。

 

布マスク作ってます

レッスン室にこもって、本を読んで、夕飯の支度をして、テレビを見て、アプリゲームをして(笑)...という「おうち時間」を満喫しても、時間が余ります。

テレビを見たりゲームをしたり、という時間がたっぷり作れるのも、時間があるから。

せっかくの「おうち時間」「巣ごもり時間」を有効に使いたいと思い、久しぶりにミシンを出してみました。

 

まずは自分用に作った布マスク(立体タイプ)ですが、ある程度量産できたタイミングでネットショップと地域の文具店での販売委託を始めました。

 

ネットショップはこちら。ハンドメイドのネット通販アプリです。

PCからでもスマホのアプリからでも閲覧&購入できます。

ちはるかつえの販売中作品一覧 | ハンドメイド通販・販売のCreema

こちらのネット通販サイト「Creema」では、布マスクに関する商品(素材でも完成品でも)の購入額の一部が、新型コロナウィルス感染拡大予防のための支援金として使われるそうです。

対外的な社会活動がほとんどできていない今、僅かながらその運動に参加したい、と思いました。

 

www.creema.jp

 

上越地域では、高田本町にある「大谷文具店」様にも納品させていただきました。

近隣在住のハンドメイド作家さんたちの商品に混ぜていただいての販売です。

SNSで販売状況が確認できますので、お近くの方はぜひお立ち寄りください。

www.joetsu.ne.jp

 

 

布マスクを作っていると、演奏と真逆だなぁと感じます。

形に残るもの、残らないもの。

目に見えるもの、見えないもの。

直接の肌触り、なんとなくの肌触り。

普段、「無形」を届けることで成り立つ商売をしている身として、「有形」を作り出す(そしてそれを売る)行為そのものに新鮮さを感じます。

 

そういえば院生時代も、修論に行き詰って日本画の授業をとったことがありました。

西洋音楽の反対は東洋美術だろう、と安直に考えて、半年間筆を持つ経験をしてみました。

(時間を忘れて何かに没頭する行為そのものが楽しくなって、翌年は「単位いりません」と無茶なお願いをして再履修してしまいました)

 

演奏行為に対して、それに相反するものを取り込もう、触れよう、浸かろうとするのは、心身のバランスが崩れてきそうな気配を察した時の、私なりのバランスの取り方なのだろう、と理解しています。自分でね。

オンラインレッスン準備中

長い連休も、やることがあればあっという間に消化できてしまう...

本当に、本来のGW期間もあっという間に終わってしまいました。

(今回は「我慢ウィーク」のGWだとか...)

 

オンラインレッスン導入の準備で、自宅学習用の動画作成に取りかかりました。

いろんな生徒さんの住宅・ネット環境を考慮した結果、限定公開(対象の生徒さんのみ)での動画配信がベターかなと結論付けて、練習補助教材としての動画をゆるゆる準備しています。

これから個別カウンセリングして、下旬からオンラインレッスン開始。

生徒さんの中にはレッスンどころじゃない方も少なからずいらっしゃるので、この際焦らずのんびり準備して、まずはこちらの態勢をしっかり(でも柔軟に)整えていけたらと思います。

 

 

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データを並べると何の動画か分からなくなるので、譜面台の端っこに曲番号を置いてみました。

映画のカチンコみたいなもんです。

犬のような猫が支えてくれてます。

コンコーネの練習もいつもと違った角度で楽しんでみる

不可抗力で連休日数更新中。

心がざわざわしたり泣きたくなったりすることもありますが、自分の心と自分の目指す音にじっくり向き合う時間だと思うようにしています。

今をどう生きるか、これからをどう生きていくか、いろんな角度から考えさせられる(考えていかなければいけない)毎日です。

 

それにしても、仕事がまったくなくてプー状態です。暇です。

先日は、今まで共演経験のあるピアニストが総出演の冒険活劇的内容の夢を見ました。

とっっっっっても賑やかな雰囲気でした。

いろんな障害を乗り越えて、開演時間までにりゅーとぴあまで辿り着く…その手前で起きてしまいましたが、パラレルワールド全開の面白い夢でした。

夢占いをするまでもなく、「本番」に飢えているからこんな夢を見てしまうのだと思います。でも、賑やかで楽しい夢でした。

「本番」どころか、「合わせ」の約束もままならない状況...こんな楽しい夢ならいくらでも見たい。

一言申したがり(笑)な知り合いが多いせいか、本当にとても賑やかな夢でした。

私の夢は基本的に音がない(聞こえない)世界観だけど、おもちゃ箱をひっくり返したかのように色彩豊かなピアノの音とかしましい声がそこかしこに溢れかえっていて、なんだか幸せでした。

また見たいなぁ。

 

さて、親しくしているピアニストの皆さんの間で「巣籠もりツェルニー」的な活動が流行っているようです。

SNSに演奏動画を投稿している人や、LINE会話の中で「ツェルニー弾いたよ」って教えてくれる人に、私は囲まれています。

さすがにツェルニーは今さら指がまわらないので、手元の「コンコーネ50番」をあちこち開いて弾き歌いの練習をはじめました。

順番に階名唱や母音唱で歌っていたところ、だんだん「負荷」を加えたくなり(笑)、行きついたのが「50音順唱」でした。

旋律に「あいうえおかきくけこ...」と順に当てはめて即興で弾き歌い。

歌の練習でも弾き歌いの練習でもなく、これは脳トレですね。

いつもと違うウォームアップも、たまの気分転換として楽しめます。

 

「50音順唱」を始めたら何だか楽しくなってきたので、順番に攻略してみることにしました。

初日はNO.1からNO.12までやってみて、翌日はNO.13から。現在、NO.33まで何とかできるようになりました。

暇な人はぜひチャレンジしてみてください。結構シュールな演奏になります。