先日、地元の合唱連盟が主催する合唱講習会に参加しました。
作曲者をお招きして直接指導を受ける、という、なんとも贅沢な内容。
講習のなかで、作曲の経緯、詩をどのように読んでどのように音楽化するか、という作業行程(思考過程)も紹介してくださり、とても勉強になりました。
そのなかで、「抜く」という表現が印象に残りました。
フレージングを意識する上でのアクセントや、言語としてのアクセントなどを意識すると、どうしても「押す」「強める」というプラスの行為に偏りがちです。私はそうです。
そうでない部分(アクセントと無関係の部分)に対して「抜く」という意識を持つことは、目から鱗の発想でした。
言われてみれば、なるほど~と理解できるのですが、これがなかなか難しい。
ちぎり絵のようにペタペタ貼り付けるだけでなく、ときには台紙そのものを削ることで、フレーズをより立体的に、よりなめらかに、より表現豊かに処理できるのだと思います。
自分の歌も、そんなふうにできたらいいな。